分析を意思決定の判断材料に
プロダクトに寄り添い施策効果まで
追跡するアナリスト集団データ戦略部
プロダクトアナリティクス課

  • データ戦略部 
    プロダクトアナリティクス課
    マネージャー
    中村 一哉

    マネジメント全般、人材採用・育成、他部署との折衝、分析チーム全体の技術品質を担当。

  • データ戦略部 
    プロダクトアナリティクス課
    データアナリティクスセクション データアナリスト
    齊藤 一織

    スマホゲームの分析に従事し、改善や施策提案などに携わる。

データ戦略部プロダクトアナリティクス課は「分析を通してプロダクトの収益最大化を図る」というミッションを掲げ、親会社のバンダイナムコエンターテインメントが提供する数々のゲームタイトルを分析し、プロデューサーが直面する課題に対して改善点や施策の提案を行っています。データアナリスト業務に取り組んでいる二人に、業務内容や当社の魅力について話してもらいました。

ミッション、チームとして大事にしていること

中村

プロダクトアナリティクス課のミッションは「プロダクトの収益最大化」です。
分析という手段を用いて収益最大化を目指す事を行っていますが、単なる集計や資料を提出して終わりではなく、作成した資料を元に、プレゼンテーションをして運営チームの人たちと議論を重ねて、何かしらの提案や意思決定に結びつけるところまでを一つの業務サイクルのゴールとして行っています。
親会社・グループ会社のプロダクトを分析していますので、提案した施策の効果まで責任を持って伴走して行くという考え方をチームとして大事にしています。
分析の対象は、これまではスマホゲームの分析が主でしたが、最近では家庭用ゲームの分析も担当し始めていて、他にもビジネス領域ではECの分析や映像のサブスクサービスの分析なども担当しています。私たちが広げられる領域はまだまだあると思いますので、分析事例をバンダイナムコグループ内に発信することでその拡大を図っているところです。

現在の業務内容

中村

中途入社したメンバーの研修を行い、研修修了後は担当コンテンツへのアサインを行っています。
また、新しい分析依頼に関する対応も担当し、リソースの調整を行っています。「すでに稼働しているデータ分析プロジェクトに協力してもらえないか」といった既存のプロジェクトに関するご相談も比較的多くあります。
他の業務では親会社(バンダイナムコエンターテインメント)に兼務出向して、データ分析の品質管理やゲーム開発プロセスの課題を分析の観点から一緒に解決していくというプロジェクトにも参画しています。
あとは、今まで関わってきた分析案件の効果検証プロジェクトも行っています。今まで関わってきた分析プロジェクトが、収益やKPIなどにどれだけ貢献できたのか、定量的に見えないという課題が長らくありました。そのため、過去全てのプロジェクトを振り返り、私たちの分析・提案を通じて新機能が実装されたり意思決定された事柄に対し、どのような影響が発生したかを調査しています。
調査の途中段階ではありますが、既にいくつかの案件で数値の改善に寄与した事が明確に見えてきている状況です。

齊藤

私はスマホゲームタイトルの収益最大化を目的とした分析を行っています。
業務内容は大きく分けて、課題設定の準備、分析、報告の3つになります。
課題設定の準備の段階では分析依頼のあったプロデューサーにヒアリングを行い、どういう着地点にするのか、その分析をして何らかの打ち手が取れるのかなど、課題や目的の整理も含めて、色々なすり合わせを行っていきます。
分析の段階では、目的に対してどのような手法で分析をかけていくかの設計を行って、それに基づいてSQLやPythonで集計を行います。同じチーム内で分析設計時や結果が出揃った時に意見をもらったりもします。例えば、この設計で大丈夫そうか、結果を元にどういう解釈をするのか、更なる深堀りを進めていくかなど、意見交換やレビューをしています。
報告の段階では分析結果を資料にまとめ、プロデューサーや開発会社の方々に報告を行います。報告を元に、最終的にどういった意思決定をするのかという議論まで関わります。

バンダイナムコネクサスの魅力

齊藤

1点目はバンダイナムコグループというたくさんのIPを取り扱っている会社で、プロダクトの運営と一体となる立場で分析が出来るという点は大きな魅力だと思っています。運営側が抱えている課題のヒアリングをダイレクトに実施できますし、事業支援も距離近くできると感じています。
2点目は、データの分析基盤が整っているので分析に集中できる所です。自社のデータインフラ部門とデータオペレーション部門が、グループ内の様々な事業のデータを集約したデータ分析環境を提供しているので、アナリストはデータ環境整備に時間を取られることなく、自分の担当ゲームタイトルの分析に専念できるのはハード面でとても大きいです。
3点目は、中途入社者で構成されている会社なので、ゲーム業界以外でも色々なバックグランドを持っている人が多い点ですね。定期的に勉強会をやっていますが、「前職の業界はこういう分析の仕方でした」とか「前職の業界はこういう特徴のある業界でした」といったナレッジや情報共有も活発に行っています。
私は、前職でもメディア系サービスでデータ分析をしていましたが、子供の頃からゲームが好きで、いつかエンタメ・ゲーム業界でデータ分析をしてみたいという思いもあり当社に転職しました。データアナリストだけではなく、データサイエンティストなどデータ系の職種が多く、そこから得られる学び、また好きなIPもある今の環境にはとても満足しています。

中村

優秀な人、尊敬できる人が多い、というのも当社の魅力です。
またやりたいことがちゃんと出来る環境がある、というのも魅力ですね。例えば一定のコストが発生することでも、やる価値があることなのか、当社としてやるべきことなのかをしっかり示せれば、役員も経営的に後押ししてくれるカルチャーがあります。
あとは、自分の好きなエンタメを仕事にできる可能性があるところでしょうか。自分の担当するコンテンツが好きなタイトルだったらやっぱり楽しいですし、モチベーションもぐっと上がると思います。私も入社時に担当したゲームタイトルは、子供の頃にマンガで読んだりゲームで遊んでいたIPだったんですよ。まさか自分がそれを仕事として扱うことになるとは思わなかったと改めて感じたので、それは当社ならではの魅力かなと思いますね。齊藤さんはこのあたりはどうですか?

齊藤

そうですね、当然モチベーションは上がりますし、下手なことをやったらこのタイトルを終わらせてしまうかもしれないという緊張感があります。友人にもそのタイトルが大好きだという人がたくさんいるので、みんなに顔向けできるようにしっかりやらないといけないという気持ちで担当しています。

チームのカルチャー

齊藤

自分の意見を持って議論できる人が多い、という印象があります。
そうでなければ分析結果を持っていくだけで終わってしまい、意見を示していくことが難しいかもしれません。とは言え、自己主張が強過ぎるわけではなく適切なバランス感覚を持って自己主張できる人が多い、という印象です。

中村

私もそこがいいところだと思っていて、自分の意見も言えるし、相手の意見も聞けるというメンバーが集まってくれていますね。
私は、メンバーの心理的な安全性が確保された所で働ける環境を目指していて、これを言ったから上司に嫌われるとか、この人との関係性にわだかまりが残ってしまったといったことがないようにしてます。
人数が増えれば相性が合う人合わない人が出てきたりはするものですが、それを出来るだけなくしてみんながストレスなく働ける環境を目指しています。そうすることで自ずと自発的に発言や意見をしてくれるようになり、活発な議論や提案ができるようになってくるのではと考えています。

仕事を進める上で大切にしていること

齊藤

中村さんも仰っていましたが、集計しただけで終わらせないで、ちゃんと意思決定に用いられるような分析を行うよう、心がけています。
あとは、自分の分析対象になるタイトルをちゃんとプレイするのは当然ですが、チーム内メンバーが担当している他のゲームタイトルも自分でプレイして、レビューする時にはゲームを理解した上で仮説を持って意見や提案をすることも大切にしています。とは言え、ゲームをやるだけに留まって主観が強くなってしまわないよう、データを基に客観的な意見を提示することも大切にしています。

中村

私は、何事もレスポンスを早くスピーディに対応することを大切にしています。
当社は、経営層とも距離近く直接聞いたり相談できる環境であるのも強みなので、スピーディに対応しないともったいないな、と思います。
また自分が管理職として情報伝達や意思決定のボトルネックになってしまわないという観点でも、スピードは大切にしています。

データアナリストに求められる要素

中村

分析経験やゲーム業界経験は必須ではありません。
ゲーム分析に必要な知識やノウハウは入社してから学べるような環境を用意していますので、後から十分に身に着けることができます。それを踏まえて大事な点は3つですね。

1つ目はエンタメが好きな人。

これは別にゲームに限ったことではなく、何かしらエンタメに愛情を持って打ち込んだことのある人がいいですね。バンダイナムコグループで働く方は、IPや商品に対して愛情を持っている人たちが多いので、私たちも同じ次元で仕事をするために必要な要素だ、と思っています。担当するゲームやIPをしっかり把握していることが分析時の仮説構築力にも繋がってくるので、エンタメが好きであることが求められると思います。

2つ目は数字に強い人。

端的に言うと数字アレルギーがない人(笑)。
仕事をする上で数字はずっと見ることになりますので大切ですね。

3つ目はコミュニケーション力が高い人。

最初にお話したことと通ずるのですが、報告書を作って終わりではなく、プロデューサーやディレクターの前でのプレゼン力であったり、議論する際の伝える力、自分の提案を通す際の説得力であったり、正直、分析力よりも求められる要素としては高いものがあると思います。人に分かりやすく説明でき、議論をリードしながら進行するファシリテーション能力、相手の意思決定までも組み立てて進めていける力をイメージしています。

齊藤

あとは、仮説をヒアリングする時にそれを素直に受け入れすぎてしまうのではなく、その仮説はデータ的に見てどうなんだろう、と意見に流されず疑問を持って検証しようとする、いい感じに疑り深い人がいいのかな、とは思います。

メッセージ

業界未経験だからとか、スキルがないからと言って諦めずまずは応募してもらいたいですね。実際にそういうところから入社して活躍している人が当社にたくさんいます!(中村)
バンダイナムコグループのIPが好きな人はぜひエントリーして欲しいです。私は面接の時に変なバイアスかかっちゃうかもと思って隠してたんですけど、そんな事はありませんでしたので安心して応募してください!(齊藤)

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