プロダクト分析を通じて
より良いエンターテインメントを
提供する KAZUYA NAKAMURA

データ戦略部
プロダクトアナリティクス課 マネージャー
データアナリスト
中村 一哉

キャリア紹介

様々な企業を経験してきましたが、数値を扱う仕事だったという点は共通しています。理系の大学を卒業後、生命保険会社に入社しアクチュアリー職という保険数理を扱う仕事をしていました。しかしリーマンショックの影響で勤務先の倒産を経験。紆余曲折を経て、貴金属を扱う商社に転職し金やプラチナなどのデリバティブ商品開発を担当していました。3年程働いた後にIT業界に興味を持ち、ソーシャルゲーム企業に転職しました。最初はプランナーをやっていましたが、途中でジョブチェンジをしてデータ分析者としてのキャリアを積み始めました。その後は複数のゲーム会社でデータ分析の仕事をしてきましたが、腰を据えてゲーム分析をしたいと思って転職活動をしている中で、2019年にバンダイナムコネクサスに出会いました。

入社を決めた理由

データ分析組織を作り上げるところから関りたかったのが一番大きな理由です。腰を据えてゲーム分析ができるという条件に当てはまる企業は他にもあったのですが、そちらはデータ分析組織の規模も大きく歴史もあったので、組織として完成されているような印象を受けました。一方のバンダイナムコネクサスは当時データアナリティクスのチームがまだ2名程と小規模だったので、このタイミングで入れば割と早い段階で中心メンバーとして活躍できるチャンスがあると感じたので、入社を決めました。

入社後はアナリストとして成果を生み出しながら道を切り開き、現在はチームの舵取りも担って、この組織の成長をドライブしている手ごたえを感じています。

現在の業務内容

プロダクトアナリティクス課は「データ分析を通してコンテンツの売上の最大化を図る」ことをミッションとして、バンダイナムコグループのゲームタイトルのデータ分析を行っています。その中で私の役割は主に3つあります。

1つ目はデータアナリストの採用や育成などのマネジメント業務です。プロダクトアナリティクス課は専門家集団でありながらも育成型組織を目指しており、ゲーム業界未経験の人でもデータアナリストとして挑戦、成長できる環境づくりを特に大事にしています。

2つ目は他部署との折衝です。ありがたいことに、私たちに分析してほしいという相談は急増しています。しかしすべての依頼に応えられない場合もあります。頂いた依頼の中から優先度やリソース状況を加味して、引き受けるべき仕事を調整しています。

3つ目としては、データアナリストの成果物レビューや分析方針面でのアドバイスなどを行って技術品質を保っています。

印象に残っている仕事のエピソード

まだ私が現場分析をしていた頃、あるゲームタイトルを色々分析して行く中で、運営側からもユーザーさんからもそれほど重要視されていなかったとある機能を使っているユーザーさんが割と継続率が高い傾向がある事がわかりました。そこでこの機能を中心に以降の施策を組み込んだところ、継続率の改善が見られました。自分がきっかけとなって大型タイトルでインパクトを出せると、バンダイナムコのゲーム事業全体の収益に与えた影響も大きかったので、忘れられない成功体験となりました。

バンダイナムコネクサスでは挑戦できる環境があってワクワクします。前代表が「挑戦して失敗をしてもいい。失敗という逆境で強くなった人はたくさんいる。どんどん挑戦して失敗してください」と日頃から社員を激励していることもあって、新しい提案を出しやすい企業文化があると思います。

チーム運営の根幹となる研修の立ち上げを任せてもらったこともありました。実は元々データアナリスト職の人材募集時には高い基準を設け、数年のゲーム分析経験がある方のみを採用していました。しかし増員に時間がかかってミッション達成が遠のくことは避けたかったので、職種未経験でも優秀なポテンシャル人材を迎え入れてチームの成長を加速したいと思いました。当時の上長に独自の育成の仕組みを整えましょうと提案したところ、「じゃあ中村くん、全部好きにやっていいよ」と返ってきたんです。このように自分で提案した方針が受け入れられて丸っと任せてもらえるような裁量の大きさは嬉しいですね。新メンバーにはできるだけ早く仕事を覚えてもらうことが不可欠でしたので、業界知識からエンジニアスキル、プレゼンテーションのコツまで、基礎から習得できる集中カリキュラムを作りました。研修を受けた最初の2人が能力を発揮してくれるようになり、3人目以降も自信を持って迎え入れることができています。

バンダイナムコネクサスでデータ分析を行う醍醐味

私がこの会社で感じている4つの魅力を紹介します。

  1. ビッグタイトルのゲーム分析に関わる事ができる。
    ゲームの規模が大きいと数%の改善であってもゲーム事業全体の収益に与える影響が大きくなります。このような事業への影響度の大きい分析ができるという点がバンダイナムコグループならではの醍醐味だと思っています。
  2. データ戦略部内のデータサイエンティストや各種専門性を持つ同僚から技術提供を受けられる。
    たとえば機械学習の知識が無い人でもモデルを簡単に利用できるように半自動的な機械学習環境を整備してくれています。そのため、データアナリストは学習用データをセットしてPythonコードを少し変更して実行するだけで、機械学習モデルを用いた分析が可能になっています。
  3. データアナリストが分析業務に専念できる。
    プロダクトアナリティクス課にはデータオペレーションセクションという後方支援を行うチームがあり、テーブル定義書作成依頼などをデータオペレーションセクションにお任せする事ができます。
  4. バンダイナムコグループが展開する様々な事業のデータに触れることができる。
    グループ内の事業のデータを集約したデータ分析環境が提供されているため、データアナリストは担当ゲームタイトルはもちろんの事、その他のゲームタイトルやEC事業といった他事業のデータも活用する事ができます。またデータ分析環境ではBigQueryを用いているので、大規模データを素早く集計できるという点でもストレスなく分析できています。

今後の夢や目標

まず中期的には、バンダイナムコエンターテインメントが展開するゲームタイトルの分析の網羅性を高めていきたいと思っています。というのも同社がサービス中の数十タイトルの中で私たちが引き受けることができているのはまだ15タイトル弱というのが現状。これはリソース制約による所が大きいので、プロダクトアナリティクス課の規模を拡大していく事で、より多くのゲームタイトルの分析を担えるようになっていきたいです。

そして長期的にはデータアナリストが活躍できる舞台を広げることを目指しています。私たちデータアナリストの知見やキャリアはゲーム分析だけに閉ざすべきでないと考えていますし、様々な事業の収益向上分析に関わっていけるところまで組織を引っ張っていきたいと思っています。

メッセージ

ここ数年でアナリスト数が倍増してきましたが、今後もまだまだ拡大を続けていきます。私のように数年以内に中核を担うポジションに就けるチャンスもあるかと思いますので、成長中の組織で働いてみたいという方はぜひエントリーしてもらえると嬉しいです。またゲーム分析未経験の方でもデータアナリストになれるような環境を整えているので、未経験である事を恐れずにぜひチャレンジしてみて下さい。

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